2007.01.19 Friday
「ニート利権」にたかるハゲタカ・小島貴子
にょにょ〜んと、書評です。
結局、今回も酷評です・笑
「就職迷子の若者たち」
(小島貴子、集英社、2006)
埼玉県の某職安で相談に来た人間を全員就職させたと豪語する立教大学コオプ・コーディネイター小島貴子の新書。
このオバハン、若い人の肩を持つフリをしているけれど、実際には若者しばき系の論客のひとり。小島の若年雇用問題へのスタンスは終始一貫しており、「就職氷河期だろうがなんだろうがつべこべ言わずに今そこにある仕事に就け!」「非正規だからってガタガタ文句言うんじゃねえこの餓鬼どもめ!」「就職できない奴は若者自立塾に強制収容されちまえ!」……というもの。現状の労働経済政策を事実上無条件肯定した上で根治療法提案を片っ端から否定し、「人間力」だの「若者自立塾」だの「14歳の職業教育」だのと間違った根治療法で問題を散々食い荒らしまくっている御用学者・玄田有史と手を組み、ニート利権を吸い上げブクブク肥え太る、まさに知的犯罪者である。
ILOが先日「全世界の24歳以下失業者は、全体の44%」と発表したが、若い人がなかなか就職の機会を得られない状況は日本に限らず世界的潮流である。「日本には新卒一括採用制度があるから失業率はこんなに低い!」と強弁する新自由主義者が後を断たないが、若い就労者の中に占める非正規労働者の割合と、ワーキング・プアの占める割合を見ればそのウソは簡単に露呈する。新卒採用制度がある日本でも、見下している世界各国と比べ実態は大して変わらないのだ。小島はそのことを知っていて、それでもなお若者の人間力が足りないと放言している。激しい怒りを感じる。
私事になるが、ある新自由主義者と若年労働市場に関して議論した際に、「この困難な時代にもきちんと就職している人がいる。テレビ局の女子アナに誰かがちゃんと採用されるように、人間力が高ければ今も昔も必ず採用される。就職の制度は何も間違っていない」などという次元の違う話を持ち出して現状を正当化した者がいたが、小島の議論もこれと全く同じである。やはり小島の著書である「我が子を就職させる本」と合わせて見れば(購入を推奨するものではない。図書館にあるので借りて読めば十分である)、小島が見せる薄汚いロジックの数々がよりわかるであろう。
本書にもしばしば現れる対症療法系言説は、為政者や経団連が自らの労働経済政策の失敗なり不作為の責任を若い人に全て転嫁できる点で極めて都合がいいので、このような噴飯ものの言説がまかり通ってしまうのが悔しい。労働経済問題である非正規雇用者、無業者の問題に対して全く無効であることが明白になりつつある「若者自立塾」「若者の人間力を高めるための国民運動」などのインチキ行為を行なっている小島には、もはや労働問題に関しての一切の発言を止め、筆を折れと言わざるをえまい。
愚書。
評価:F
結局、今回も酷評です・笑
「就職迷子の若者たち」
(小島貴子、集英社、2006)
埼玉県の某職安で相談に来た人間を全員就職させたと豪語する立教大学コオプ・コーディネイター小島貴子の新書。
このオバハン、若い人の肩を持つフリをしているけれど、実際には若者しばき系の論客のひとり。小島の若年雇用問題へのスタンスは終始一貫しており、「就職氷河期だろうがなんだろうがつべこべ言わずに今そこにある仕事に就け!」「非正規だからってガタガタ文句言うんじゃねえこの餓鬼どもめ!」「就職できない奴は若者自立塾に強制収容されちまえ!」……というもの。現状の労働経済政策を事実上無条件肯定した上で根治療法提案を片っ端から否定し、「人間力」だの「若者自立塾」だの「14歳の職業教育」だのと間違った根治療法で問題を散々食い荒らしまくっている御用学者・玄田有史と手を組み、ニート利権を吸い上げブクブク肥え太る、まさに知的犯罪者である。
ILOが先日「全世界の24歳以下失業者は、全体の44%」と発表したが、若い人がなかなか就職の機会を得られない状況は日本に限らず世界的潮流である。「日本には新卒一括採用制度があるから失業率はこんなに低い!」と強弁する新自由主義者が後を断たないが、若い就労者の中に占める非正規労働者の割合と、ワーキング・プアの占める割合を見ればそのウソは簡単に露呈する。新卒採用制度がある日本でも、見下している世界各国と比べ実態は大して変わらないのだ。小島はそのことを知っていて、それでもなお若者の人間力が足りないと放言している。激しい怒りを感じる。
私事になるが、ある新自由主義者と若年労働市場に関して議論した際に、「この困難な時代にもきちんと就職している人がいる。テレビ局の女子アナに誰かがちゃんと採用されるように、人間力が高ければ今も昔も必ず採用される。就職の制度は何も間違っていない」などという次元の違う話を持ち出して現状を正当化した者がいたが、小島の議論もこれと全く同じである。やはり小島の著書である「我が子を就職させる本」と合わせて見れば(購入を推奨するものではない。図書館にあるので借りて読めば十分である)、小島が見せる薄汚いロジックの数々がよりわかるであろう。
本書にもしばしば現れる対症療法系言説は、為政者や経団連が自らの労働経済政策の失敗なり不作為の責任を若い人に全て転嫁できる点で極めて都合がいいので、このような噴飯ものの言説がまかり通ってしまうのが悔しい。労働経済問題である非正規雇用者、無業者の問題に対して全く無効であることが明白になりつつある「若者自立塾」「若者の人間力を高めるための国民運動」などのインチキ行為を行なっている小島には、もはや労働問題に関しての一切の発言を止め、筆を折れと言わざるをえまい。
愚書。
評価:F





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